塗装予備知識

そのヒビ、放置して大丈夫?外壁のクラックを見逃さないで!

日常の中でふと目に入る、外壁の小さなヒビ。忙しさの中でつい見過ごしてしまいがちですが、そのクラックは建物の状態を知らせる大切なサインかもしれません。見た目には小さな傷のようでも、放置してしまうと雨漏りや劣化の原因になり、大きな修繕が必要になることもあります。

特に築年数の経った戸建てや、所有しているアパート、工場などの建物では、外壁の状態を定期的に確認しておくことが建物全体の寿命にも関わります。ヒビ割れが気になってはいるものの、「まだ大丈夫かな」「どこに相談したらいいか分からない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。

この記事では、外壁クラックの原因や種類、放置した場合のリスク、早めにできる対処法などを丁寧に解説していきます。

 

 

外壁にクラックができる原因とは

外壁の表面に生じるクラックには、さまざまな原因が関係しています。建物の築年数や立地、施工時の条件などによって状況は異なりますが、発生の背景を知ることで、適切な判断や対応につながります。

 

経年劣化によるひび割れ

まず多く見られるのが、経年劣化によって起こるひび割れです。建物は年数が経つにつれて、外壁材そのものが少しずつ硬化し、わずかな動きにも対応しづらくなります。その結果、温度差による膨張・収縮や風雨の影響を受けやすくなり、表面に細かなひびが現れます。

このような現象は特に築10年以上経過した住宅で見られやすく、早めの点検と補修が大切です。

 

地震や地盤のゆれによる外的要因

次に考えられるのは、地震や地盤のゆれといった外部からの力による影響です。日本の住宅は地震に備えて建てられているとはいえ、小さな揺れが繰り返されることで壁材に負担がかかり、クラックが発生することがあります。

とくに、基礎の沈下や土地の傾きが進行している場合には、縦方向または斜め方向のクラックとして現れることが多く、見逃さないよう注意が必要です。

 

施工不良が原因のケース

施工時のミスや手抜きが原因で、完成から数年以内にクラックが生じる場合もあります。たとえば、外壁材の乾燥時間が不十分だったり、下地処理が甘かったりすると、建物が安定する前にひび割れが起こることがあります。

このようなケースでは、施工直後に目立つヒビが発生することもあり、保証の有無や施工会社の対応力が問われます。工事後も定期的なチェックを行い、気になる点があればすぐに相談できる環境を整えておくと安心です。

 

 

クラックの種類と特徴を知っておこう

外壁に現れるクラックにはいくつかの種類があり、それぞれ発生の原因や深刻度が異なります。見た目だけでは判断が難しいこともありますが、基本的な違いを知っておくと、補修の必要性や緊急度を把握しやすくなります。

 

ヘアークラックとは

もっともよく見られるのが「ヘアークラック」と呼ばれる非常に細かいひび割れです。幅は0.3ミリ未満、深さも浅いため、構造的な問題が起きることは少ないとされています。

ただし、見た目には問題がなさそうでも、経年とともに水分の浸入や塗膜の劣化が進行する可能性があります。放置せず、塗装の塗り替えや補修を検討することで、将来的なトラブルの予防につながります。

 

構造クラックの見分け方

幅が0.3ミリ以上あり、深くまで達しているひび割れは「構造クラック」と呼ばれます。このタイプのクラックは建物の構造そのものに影響を及ぼすおそれがあり、特に鉄筋コンクリート造の建物では注意が必要です。

クラックが斜めに走っていたり、内部の鉄筋が見えている場合には、早急な対応が求められます。素人判断での放置は避け、専門の診断を受けることが安全な管理につながります。

 

縦クラック・横クラックの違い

クラックはその走行方向によっても意味合いが異なります。たとえば、縦方向のひび割れは、構造上ある程度発生しやすいとされており、経年劣化や温度変化による影響が原因であることが多いです。

一方、横方向のクラックは構造にかかる力が原因で起こることが多く、特に地震後や地盤のゆるみが疑われるときには注意が必要です。どちらの方向であっても、クラックの長さや深さが一定以上になると、建物の保護機能が低下するおそれがあるため、早めの確認が重要です。

 

 

外壁のクラックを放置するリスク

小さなヒビだからといって放置してしまうと、外壁のクラックは思わぬトラブルにつながる可能性があります。表面上の問題に見えても、そこからじわじわと建物内部に影響が及ぶことがあり、早期の対応が結果的に建物の維持費を抑えることにもなります。

 

雨漏りや内部腐食の可能性

外壁にできたクラックからは、雨水が侵入することがあります。とくに構造クラックや深さのあるヒビの場合、水が下地まで浸透してしまうと、木部や断熱材が劣化してしまう原因になります。雨漏りが起きてから初めて気づくケースも少なくなく、その時点ではすでに大がかりな修繕が必要になることもあります。

内部の湿気が高まるとカビの発生にもつながるため、健康面の影響も考慮すべきです。

 

シロアリ被害につながる危険性

雨水や湿気が壁の中にたまると、木材部分が常に湿った状態になりやすくなります。このような状態はシロアリにとって好ましい環境であり、気づかないうちに被害が進行してしまう恐れがあります。

特に床下から外壁の土台部分にかけてクラックがある場合には、注意が必要です。定期的な点検とともに、ひび割れの早期補修を行うことが、予防につながります。

 

建物の資産価値が下がることも

外壁の状態は建物の第一印象に直結します。クラックを放置してしまうと、見た目が悪くなるだけでなく、構造の劣化が進行することで査定価格に影響が出ることもあります。

将来的に売却や貸し出しを考えている場合、外壁の状態が評価に反映されることは少なくありません。日頃のメンテナンスを怠らず、必要に応じて補修を行うことは、資産価値を維持するうえでも有効です。

 

 

クラックを見つけたときの初期対応

外壁にヒビ割れを見つけたとき、まず何をすべきか迷う方も多いかもしれません。すぐに工事が必要とは限りませんが、見逃したままにせず、状態を確認しながら適切な対応を取ることが大切です。

 

写真で状態を記録する

まず行っておきたいのが、ひび割れの状態をスマートフォンやカメラで撮影しておくことです。幅や長さ、場所を記録しておくことで、時間の経過による変化を把握しやすくなります。

また、専門業者に相談する際にも、写真があることで状況を伝えやすくなり、現地調査の前段階での目安にもなります。光の加減や角度によって見えにくい場合があるので、複数の写真を残しておくと安心です。

 

早めに専門業者へ相談する理由

クラックの深刻度は、見た目だけでは判断が難しい場合もあります。表面的には小さく見えても、内部まで影響していることもあるため、念のため専門の目で診てもらうことが大切です。

診断を受けることで、補修が必要かどうか、どのタイミングで工事を検討すべきかが明確になります。また、早い段階で相談しておけば、急な修理が必要になったときでも慌てずに対応できます。

 

応急処置では対応できない場合もある

市販の補修材を使って、ひとまずヒビを埋めておくという方法もありますが、これはあくまで一時的な対処にすぎません。内部まで雨水が浸入していたり、すでに構造部分に問題がある場合には、表面をふさぐだけでは根本的な解決にならないこともあります。

誤った処置をしてしまうと、かえって劣化を早めてしまう可能性もあるため、応急処置だけで済ませず、専門家の判断を仰ぐことが重要です。

 

 

クラック修理の方法と費用の目安

外壁のクラックを修理する方法は、ひび割れの状態や建物の構造によってさまざまです。適切な修繕を行うことで、雨漏りや構造劣化のリスクを防ぎ、建物の寿命を延ばすことにもつながります。

 

補修材を使った軽微な修繕

髪の毛のように細い「ヘアークラック」程度であれば、専用の補修材を使って処置するケースが一般的です。クラックの表面を清掃したうえで、シーリング材やフィラーと呼ばれる下地補修材を充填し、表面を整えて仕上げます。

この方法であれば、比較的短時間で施工でき、費用も数千円〜1万円台で収まることが多いです。ただし、外壁の素材や範囲によっては追加の対応が必要になる場合もあります。

 

再塗装や下地補強が必要なケース

クラックが深く、構造部分にまで影響している場合や、広範囲にひび割れが広がっている場合には、下地の補強や再塗装を含む工事が必要になります。特にモルタルやコンクリート外壁では、下地の状態を確認しながら丁寧に修復する必要があります。

このような修繕では、下地の処理・補修後に全体の塗り直しを行うため、工程が増える分だけ費用も高くなります。目安としては、数万円から数十万円にかかることがあり、建物の大きさや状態によって異なります。

 

修理費用の相場と見積もり時の注意点

外壁の修理費用は、クラックの大きさや数、補修の方法によって大きく変動します。見積もりを依頼する際は、材料費だけでなく施工の工程や保証内容まで丁寧に確認しておくことが大切です。

また、見積書の中で「一式」などの表記が多い場合は、何が含まれているのか事前に聞いておくと安心です。相見積もりを取る際も、価格の安さだけで判断せず、内容の明確さや施工実績を比較して検討することをおすすめします。

 

 

外壁塗装とクラック修繕はセットで考える

クラックの補修を考えるとき、単独で修理するよりも、外壁塗装とあわせて計画することで、見た目だけでなく建物全体の保護機能を高めることができます。

 

下地処理の重要性

外壁塗装の際にもっとも重要なのが、塗る前の「下地処理」です。どんなに高性能な塗料を使っても、ひび割れや劣化部分を丁寧に処理しなければ、塗膜がしっかり密着せず、すぐに剥がれや再発の原因になります。

たとえば、クラック部分に補修材を充填し、乾燥させてから研磨・洗浄を行うなど、下地づくりには手間と時間がかかります。しかし、この工程を丁寧に行うことで、塗装の持ちや見た目の美しさに大きな差が出てきます。

 

塗装の持ちと建物保護の関係

塗装には美観を保つだけでなく、外部の雨風や紫外線から建物を守る役割があります。クラック補修だけを行った場合、補修部分とそれ以外の外壁とのバランスが取れず、色ムラや塗膜の劣化スピードに差が出てしまうことがあります。

一方、塗装と同時に補修を行えば、全体の防水性能を一度に高めることができ、建物の耐久性を保ちやすくなります。長期的に見ても、結果としてメンテナンスの手間や費用を抑えることにつながります。

 

見た目だけで判断しないために

塗装した直後は、どんな施工でもきれいに見えるものです。しかし、数年後にクラックが再発したり、塗膜が剥がれたりするケースは、下地処理が不十分だった可能性があります。

表面の美しさだけにとらわれず、どれだけ丁寧に下地やクラック補修が行われているかを見極めることが大切です。施工事例を確認したり、どんな工程で工事を進めるのかを事前に説明してもらうなど、信頼できる業者選びも大きなポイントになります。

 

 

ペイントショップ栄和の外壁クラック対応について

外壁のクラックは、単なる見た目の問題だけでなく、建物全体の寿命や住まいの安全性にも関わる重要なポイントです。長年の経験と確かな技術をもとに、一つひとつのクラックに丁寧に対応しています。

 

下地処理を重視した長持ちする施工

塗装の前に行う「下地づくり」に特に力を入れています。ひび割れ部分の補修だけでなく、外壁全体の状態を把握し、劣化部分には必要な補修を徹底しています。すぐにきれいに見せるだけの仕上げではなく、数年後も安心して過ごせるよう、塗料がしっかりと密着するように下地から丁寧に整えます。

これにより、補修した箇所だけが再びひび割れてしまうといった再発リスクを抑え、塗装の持ちが大きく変わってきます。

 

中間業者を通さない直接施工の安心感

すべての工事を自社スタッフが対応しています。下請け業者に任せることがないため、伝達ミスや無駄な工程が発生せず、責任の所在も明確です。また、現場経験豊富なスタッフが直接施工を行うことで、現場の状況に応じた柔軟な判断や対応が可能になります。

これにより、中間マージンが発生せず、適正な価格での施工を実現しています。

 

無駄な工事はすすめず、必要な対応だけを提案

クラック補修や外壁塗装に関して、不安を煽って不要な工事を勧めるようなことは一切ありません。代表自身が長年の経験をもとに現場を見極め、必要な修繕だけを誠実にご提案します。塗料選びについても、カタログに記載されたメリットだけで判断するのではなく、実際の建物や使用環境に合った選択を心がけています。

安心してご相談いただけるよう、納得いただける説明と対応を大切にしています。

 

 

まとめ

外壁に生じるクラックは、建物の経年劣化や地盤のゆれ、施工の状態などさまざまな原因から発生します。細いヒビのように見えても、そこから雨水が侵入すれば、内部の腐食やシロアリ被害につながる可能性もあります。また、放置することで建物の資産価値が下がるおそれもあるため、早めの対応が重要です。

軽微なひび割れであっても、写真で記録しておくことや、専門業者に相談することで、後々の大きなトラブルを防ぐことができます。補修を行う際には、下地処理からしっかりと行い、必要に応じて塗装とセットで対策することで、建物全体の保護機能を高めることができます。

ペイントショップ栄和では、下地づくりを重視した塗装と、直接施工による丁寧な対応を行っています。無駄な工事はすすめず、必要な処置だけをわかりやすくご提案いたします。

ぜひ一度ご相談ください。

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